新・平成霧崎遼樹の日記

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zoom RSS 春の徒然小ネタ集・第2話『兄弟無双』『武術有用』『探偵無用』

<<   作成日時 : 2010/04/23 01:49   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

(承前)というわけで、前日記の続き。今回は、前回末尾のお題「時代劇」の話題からはじめます。
(いつの間にお題しりとりに?)

で、時代劇といえば、しばらく前に読んだ春日太一さんの「天才 勝新太郎」(文春新書)

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春日 太一

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この本のあまりの凄さに触発されて、このところ、故・山城新伍さんの「おこりんぼ さびしんぼ」、
そして勝新さんの自叙伝「俺 勝新太郎」(共に廣済堂文庫)を注文、立て続けに読みました。

おこりんぼさびしんぼ (廣済堂文庫)
廣済堂出版
山城 新伍

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俺、勝新太郎 (廣済堂文庫)
廣済堂出版
勝 新太郎

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若山組の一員だった山城さんの目線で、若山先生と勝さんの実像を描く「おこりんぼ さびしんぼ」
そして、あのコカイン事件のただ中ですら、世間相手の千両役者であり続けた勝新一代記。

いやはや、すごい兄弟ですな。行間から、創作者、表現者としての圧倒的エネルギーがむせ返るほどに
溢れ返ってくるようです。お二人の生き様そのものが、なにより波乱万丈の大傑作ですよ。
これは、たかが知れた小才子にすぎない身として、最大級の敬意と羨望をこめていうのですが、
常人の卑小な常識を超えた「紙一重の天才」とは、まさにこの偉大な御兄弟のことをいうのでしょう。

そしてこの三冊、昭和に生きた天才兄弟の生き様を、2010年現在でも鮮明に追体験できる名著です。
そのうち項を改め、春日さんの前作「時代劇は死なず!」含めて、もう少し詳しくレビューしたいです。
ひさしぶりにDVD引っぱり出して、若山一刀や元祖座頭市の殺陣も堪能したくなりましたよ。


で、殺陣といえば、今月10日、またも甲野善紀先生の大阪稽古会に参加してきました。
詳しくは今度こそブログで詳細を記したく思っているのですが、やはり何度参加しても、いろいろな意味で、
ものすごい刺激をいただいてしまいます。むしろ刺激を受けすぎて、脳がオーバーフロウになってしまい、
なかなか文章にまとめられずにいるのですが……

「先入観にとらわれない」「常識を疑ってみる」「わずかな発想の転換で結果が大きく変化する」
「当たり前すぎることが盲点になる」などは、ミステリ、ひいては創作の基本で、私も当然、作品創りの
大前提にしているつもりなのですが、それを身体で実践しておられる技を拝見すると、いかに自分の理解が
書物で覚えた言葉の上だけのものかと、いつもながら痛感させられます。
いろいろ考えてしまうと同時に、今後、書きたい拙作のイメージもいろいろ広がりました。

そして稽古会後の懇親会では、同席の方々といろいろお話ししつつ、例の如くさんざん呑み倒したアホです。


で、拙作といえば、先月末、徳間書店の編集さんが、打ち合わせのため大阪においでになり、鶴橋で
神戸牛をご馳走になってきました。いやあ、実に美味でしたよ。

実は今年のはじめから、担当さんとの相談で、次は「死番係」とは別に新シリーズを立ち上げてはどうか、
という話になっていたのですが、今回、これまでの担当さんが文庫編集長になられ、後任を若干30歳の
ナウなヤング編集さんが引き継ぐことになりました。
私の作風には、感性の若い担当者がいいのでは、という前担当さんの考えで、次回作は一般文芸の範疇で、
比較的、若い読者層を意識した作風になるかもしれません。

というわけで、いまのところ、次回作は私立探偵モノの方向で考えています。
人物像としては、普段は陽気で軽妙ながら内面に虚無を抱えた、例えるなら初期ルパン三世や工藤ちゃん
みたいなイメージ。わけあって辞職した刑事崩れで、警察の内部事情に通じることから、警察が公式に
調査しにくい事案を、上層部の私的な依頼という形で調査したり、 その能力と人脈から、普通の探偵には
できない表裏の依頼を受けたり、みたいな感じですかね。

いっそ、この人物設定で、キャラ自体はパラレルワールド(異能力なし)における、十年後の九尾描や、
別人生を送った久鷹秋彦みたいな感じでいくか、とも考えましたが、どうも元刑事という設定が
元キャラのイメージにそぐわないのでやめました。
まあ、まだ初期設定の段階なので、この先いろいろ紆余曲折した末、完成する頃には全然違う内容になって
いたりするかもしれませんが、とりあえず気長にお待ちいただければ幸いです。

余談ですが、当日昼はいつもの「たこはち」さんにて、チヂミ二枚でビール大瓶一本やって、帰りはまたも
お馴染み天王寺「種よし」さんで、おからとシークアーサーハイ、シメに湯豆腐をやりました。
あと今回、鶴橋で有名な特大パフェ店「カナリヤ」の場所を確認できたので、近く突撃したいところです。


で、探偵といえば、最近観た映画「シャーロック・ホームズ」
原作にないオリジナルストーリーで、聖典の人物像より、御手洗&石岡がそろって武闘派になったような
ホームズ&ワトソンに、不二子ちゃん的な悪女のアイリーン・アドラーと、人物設定も大幅にアレンジ。
正直、予告編を見たときは、ホームズとは名ばかりのトンデモ作品ではないかと少し不安でしたが、
いざ観てみると、むしろ意外なほど聖典のツボを押さえてました。

普段は珍妙な研究に熱中、下宿の壁に銃弾でヴィクトリア女王のイニシャルを刻むなど、ホームズの愛すべき
変人ぶりと、振り回されてうんざりなワトソンをコミカルに描きつつも、後半、ワトソンが……したときの
友情溢れるホームズの行動など、聖典の人物像をかなり誇張しながら、キャラクターの本質的な部分は
きっちり押さえていて、逆に感心しましたね。
あと、枝葉の小ネタながら、時系列をいじったホームズの推理色&行動力の映像的な観せ方が巧い。
観察力&思考力を生かした格闘シーンなどは、逆に小説的な格闘描写の参考になりそうです。

確かに世評通り、怪現象の謎解きは手品の種明かしレベルで、ミステリというよりホームズを題材にした
アクション映画と割り切るべき作品ですが、聖典のパロディ、パスティシオとしては上出来だと思います。
ホームズファンなら即座にピンと来たであろう(たぶん作り手も隠す気はないでしょう)「あの人物」の
暗躍が、案の定ラストでにおわされるなど、続編も楽しみです。


で、映像版ミステリといえば、テレビドラマ版「チーム・バチスタの栄光」
恥ずかしながらミステリの映像化作品はチェックが甘い私ですが、最近、再放送で全話通して観ました。

原作をさらにひねった展開はもちろん、仲村トオル演じる白鳥圭輔のキャラがいいですな。
原作での胡散臭いおっさんキャラから、人を食った面はそのまま、癖がありつつもカッコいいキャラに巧く
転換しています。ドラマでは根っから善人化している、伊藤淳史演じる田口公平とのコンビもいい味です。
(てか、この人がかつてのチビノリダーだったことに、最近やっと気づきましたよ)
引き続き、ドラマ続編「ジェネラル・ルージュの凱旋」も観てます。

原作では一人称担当、出世欲のない昼行灯ながら、院内政治では案外したたかに立ち回る田口先生が、
萌え女体化(違)された映画版といい、このドラマ版といい、なぜか映像化では割を食い気味ですな。
まあ一人称小説の面白み、特に田口先生のような外面と内心のギャップの妙味は映像化しにくいですし、
トオル白鳥とのバランスを考えれば、ツッコミ兼ワトソン役として妥当な変更だと思います。

ところで観てて思ったのですが、仲村トオルさんの演技、どこか松田優作さんを意識してる感じですね。
ご本人が優作さんから弟のように可愛がられていたそうですし。
こういった、一般ミステリの枠を崩さない範疇での、ぶっとんだ探偵キャラも面白いかもしれませんな。
思えば御手洗潔もそんなタイプですか。優作さんの御手洗潔や白鳥圭輔なんかも見たかったなあ。
「秘太刀 馬の骨」の石橋銀次郎のように、言動が強引で自分勝手ではた迷惑に見えて、結果がなぜか
トラブル解決になってしまう(実はすべて計算づく)探偵というのも面白いかもと思いましたよ。


というわけで、次の日記のお題は「映像化」からはじめようかと思っています。
もっとも、そんなにたいした話ではないのですが、乞うご期待。(どっちだ)

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