新・平成霧崎遼樹の日記

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zoom RSS 最後の挨拶2010

<<   作成日時 : 2010/12/31 16:17   >>

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みなさま、ほぼ半年ぶりのご無沙汰です。

というわけで、大晦日恒例のご挨拶です。(こういう節目じゃないと書く気にならない説もあり)

今年は、一月早々に「警視庁死番係・虚ろなる冤罪」を刊行したこともあり、セルフ慰労を兼ねて
一月の推協新年会に参加したほか、例によって三月の徳間三賞パーティー、五月のFR料理パーティー、
さらに九月の乱歩賞パーティーで上京しました。

一月はたまたま見つけた福井物産展で買い物したり、たまたま出先でネット上の友人と連絡がつき、
初めてリアルで落ち合うことになって、新宿ゴールデン街の「突風」を紹介していただいたり、
三月は上京した早々、すさまじい凡ミスで「恐怖の大仕事」における中村主水一行(室田屋死亡直後)
みたいな絶体絶命の窮地に陥ったところを、裏技でなんとか斬り抜けたり、江戸の知己つながりで、
時代劇と江戸下町を愛する同志と知り合えて、皆で下町散策を楽しんだりしましたね。

二月にこれまでの担当さんが文庫編集長に就任され、後任の担当さんがナウなヤングの編集さんになり、
引き継ぎと打ち合わせ兼ねて、鶴橋で焼肉ご馳走になったりしたのですが、五月の上京では、
ひさびさにKさんはじめ、FR関係の皆さんとお目にかかり、パーティーで棺桶の錠コスプレ披露したり、
ワイン会で真のワインの美味を味わったり、江戸の知己と星新一展を見たあと、呑みとカラオケを
堪能したり、例によって下町を散策したり、ヤング編集さんと秋葉原を散策したりしました。

九月は行きのバスで、またしても壮絶なアクシデントに見舞われたりしたのですが、その後は
馴染みの皆さんと呑んだり話したり、馴染みの店を歩いたり、屋根千界隈を散策してみたり。
知己の皆さんだけでなく、一人で散策している際、一期一会の楽しい出会いもありました。
江戸の知己や馴染みの場所が増えてくると、上京そのものが楽しくなります。

地元のほうでも、個人的に必殺者つながりで新たな知己を得たりしました。
ギタリストの方に、必殺シリーズの名曲を生演奏で聴かせていただいたり、武器フィギュア作りの
ベテラン職人さんに紹介していただいたり、夏は、近江八幡「必殺仕事人2010鑑賞ツアー」で、
各地から集まった必殺者衆とロケ地めぐりを楽しんだり、地元の友人とゲゲゲ展見に行ったり。

今月頭の話ですが、仲間内で京都に集まって嵐電に乗り、嵐山大覚寺で、剣之介お歌終焉の地など、
数々の名シーンを撮影したお堀や、南町奉行所門前の明智門、さらにそこから少し歩いて、先日、
残念ながら取り壊された藤田さん版「剣客商売」小兵衛の隠宅セットなどを観ました。
このあたりは「仕業人」最終回での主水と土屋小十郎との決闘、それを見守るやいとやと捨蔵の場面。
あと確か「仕事人V」最終回の政の場面を撮影した場所でもありますね。

大映通りに移動して、藤田さんが好きだった「美濃屋」の肉うどんも食べましたよ。
ネギたっぷりにダシが甘めで麺が柔らかい、関西風のうどんで美味でした。
機会あれば「つたや」で、勝新さんの大好物だったオムライスや名物親子丼も食べてみたいものです。
そこから車折神社や壬生寺、新撰組屯所跡、あと前田慶次郎が歌会を開いたという伝承が残る
和泉式部寺こと誠心院を訪ねたりしました。

それから、今年も四月と十月、甲野善紀先生の講習会に参加しました。
最近は講習会のあとに懇親会もあり、先生から学ばせていただくだけではなく、参加者さんからも
いろいろと興味深く、楽しいお話を聞かせていただいたりもしました。
やはり人の縁が広がると、生きているってのも満更じゃないな、と思えるようになりますな。


ただ、出会いもあれば、別れもある、ということで――
やはり残念だったのは、2月17日、八丁堀の旦那、西への配置換えです。
当時のことは日記にも書きましたが、報道された18日の朝、ちょうど作家さん同士の集まりで
京都に向かう途中だったもので、電車内でずっと呆然としていました。

おそらく製作側もかなり混乱したでしょうが、そんな中で製作された「必殺仕事人2010」は、
実に見ごたえのある作品でした。現在の出演陣、スタッフならば、必ず藤田さんの遺志を継いで、
この先もクオリティの高い必殺シリーズを創り続けてくれると信じています。

あと、今年、劇場に見に行った映画といえば……あんまりないなあ。
「シャーロック・ホームズ」「シャッター・アイランド」「座頭市・THE・LAST」「告白」
「アウトレイジ」「借りぐらしのアリエッティ」「インセプション」「十三人の刺客」。
あと名画座で「山桜」「河内のオッサンの唄」「やくざ非情史 刑務所兄弟」三本立てと、
「必殺!」「はぐれ刑事純情派」二本立て観たぐらいですなあ。ちょうど13本ですか。

この中でよかった作品をあげれば、邦画では「告白」「アウトレイジ」「十三人の刺客」ですな。

原作は掛け値なしの傑作ながら、一人称独白の集積という小説ならではの構成で、これを映像化して
面白くできるのかという懸念を、スタイリッシュな映像で見事に覆してくれた「告白」。
ほとんど反則的な豪華出演陣で、バイオレンス娯楽に徹してくれた北野武監督の「アウトレイジ」。
そして工藤栄一監督による集団抗争時代劇の名作を、現代的な目線で2010年の「新作」として
蘇らせてくれた、三池崇史版「十三人の刺客」。

中でも「十三人の刺客」は、思わず二回観に行ったほどの傑作でした。
元より私は、1963年のオリジナル版からのファンでした。
侍の格好良さだけでなく、「武士道」「忠義」が持つ虚しさ愚かしさをも余すところなく描いたのが
オリジナル版の魅力でしたが、新作版では、現代的にスケールアップした仕掛けに加え、
十三人の刺客たち、そして暴君・松平斉詔ともとも、太平の世で生きる実感を失ったまま、形骸で
生きる侍たちという、21世紀の現代人にも通じる面を付与しているところが巧い。

特に稲垣ゴローちゃんの暴君が白眉。オリジナルのスガカンさんより暴虐度が大増量している一方、
ただのバカ殿ではなく、実は誰よりも鋭く武士道、封建社会の欺瞞を見抜き、挑発している明晰な
哲学者めいた雰囲気さえ漂っています。もちろんそう思えるのはゴローちゃんの好演もあるでしょう。
ある意味、メインの十三人以上にこの映画のテーマを体現している名キャラクターでした。

映画に限らず娯楽の名作とは、娯楽として観客を楽しませるようきっちり技巧を凝らしつつ、
創られた時代の空気や問題意識をもこめた作品のことなのでしょう。
名作に封じられた時代の空気は、時を経ても古びることなく、懐かしい味わいに変わるものです。

そしてオリジナルの技巧を的確に踏まえ、パワーアップして再構築しつつ、新作としてその時代の
空気や問題意識をも新たに吹きこむ、それが、真の意味でのリメイクでしょう。
そう考えると、2010年版「十三人の刺客」は、リメイク映画としては最高級の傑作です。
上記三作品は、折あれば、もう少し詳しくレビューして見たいです。

洋画で面白かったのは、ベタですが「シャーロック・ホームズ」「インセプション」ですかね。
なんだかんだいってもハリウッド娯楽作は手堅いですわ。
そういえば九月の上京で泊った宿がVOD観放題だったので「仁義なき戦い」「柳生一族の陰謀」
「赤穂城断絶」と、一人で深作欣二監督祭りやってました。

そういえば、前に少し紹介したきりになってる必殺武器シリーズ、何点か新作を入手したので、
とりあえず手元にあるものを、以下、写真で紹介してみます。
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ご存知、「必殺必中仕事屋稼業」半兵衛さんの剃刀と政吉の短刀です。
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材質は樹脂製ですが、本物の刃に見えるリアル感。短刀には袋、剃刀には木製ケース付属。
写真には映していませんが、展示用の立て掛け台もあります。
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こちらは「助け人走る」平内の煙管と、「暗闇仕留人」糸井貢が後半で使う矢立のW仕込み武器。
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こちらは仕込みを抜いた状態、貢の矢立はきちんと蓋を開けば針が飛び出すギミックつきです。
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針部分と吸口のアップ、吸い口にある唐獅子のレリーフも忠実に再現。
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雁首と墨壷部分のアップ、雁首には牡丹のレリーフ、矢立は一見、真鍮らしい質感です。
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こちらは以前も載せた「必殺仕置人」錠の手槍と、「必殺仕事人20XX」シリーズ、涼次の針。
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こちらは刃と針を抜いた状態。涼次の針は先端以外が金属製で、抜くとびいんと震えます。
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こちらはおまけ、武器作りの職人さんが、私物のポメラに必殺エンブレムを入れてくれました。
それから試作品の必殺ストラップ。仕事屋バージョンと鉄のミニ骨接ぎ看板。
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こちらがストラップの裏。そしてなぜかノダちゃんがいます。

そして必殺といえば、今年、衝撃の月2号刊行がはじまった、必殺DVDマガジン1stシーズン。
本ブログではつい多忙で、第4号以降を紹介し損ねてしまいましたが、幸い好評につき2stシーズンが
決定しました。セカンドのの第1弾は、ご存知主水さんと、仕置人から棺桶の錠です。




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付属DVDは、主水の号には劇場版「必殺!」を完全収録、錠の号は「必殺仕置人」より、
17話「恋情捨てて死の願い」と24話「疑う愛に迫る魔手」を収録です。
今回は、続巻が誰の特集かシークレットのようで、新年早々、毎月なにが出るか楽しみです。


さて、肝心の、自分の仕事ですが……えーと、一応、原稿はひと段落して目処はついてるんですよ。

今回は「死番係」シリーズと同じミステリの線を踏まえたまま、より娯楽性を増強して、主人公は
軽妙で頭も切れて腕も立つヒーロー探偵で、格闘アクションの要素も交えたりと、とにかく娯楽として
楽しめるよう、なんだかんだ工夫しているうち、当初の……に……ったりして……

そういえば、今年、新年早々「虚ろなる冤罪」出したときは、せめて今年中にもう一冊出したいなあ
とか思っていたなあ……(遠い目)

とにかく、正確な予定はまだ未定ですが、来年、比較的早めの話にはなると思うので、正式に予定が
確定したらまたお話しします。

例によって、程よくグダグダなオチになりましたが、では皆様、よいお年を。

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